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【Ripple】今秋、日本で送金革命が起きる

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最近になって、個人間(P to P)送金やQRコード決済分野の競争が激化してきました。
kyashやpaymo、origami等は先駆けてサービスを提供していましたが、最近はLine Payが店舗側の手数料無料キャンペーンを始めたり、メルカリやアマゾンもこの分野に参入しています。

日本はキャッシュレス化で遅れを取っていますが、これからが本番ですね。

その中でも革命を起こしそうな雰囲気のサービスは、SBI Ripple Asiaが提供予定の「Money Tap」です。
SBIホールディングスは全国計61行の銀行が加盟する「内外為替一元化コンソーシアム」を結成し、分散台帳技術(DLT)を利用した送金革命を進めています。

そしてその一つが「Money Tap」です。
それでは従来の送金アプリと「Money Tap」の違いは何でしょうか。

 

Money Tapと他のサービスとの違い

一般的な送金/決済サービス(kyash, paymo, origami, Line等)

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まず従来のサービス利用の流れは以下の通りです。

【支払いの準備】
一般的な送金/決済サービスはアプリ内Wallet(財布)にお金をチャージして利用するか、 クレジットカードを連携して送金/支払いをします。

【送金/決済】
自分のWalletから相手のWalletに送金、またはサービス対応店舗で決済をします。
送金を受けた側が現金化するには、手数料を支払いWalletから銀行口座に振り込む必要があります。

【店舗の決済額の受取り】
サービスで決済を受けた店舗には、後にサービス提供者から手数料を差し引いた金額が支払われます。

一方、「Money Tap」の流れは以下の通りです。


Money Tapの送金サービス

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          *決済サービスの実装はまだ発表されていないため、送金のみ図示しました。

【支払いの準備】
Money Tapに銀行口座を登録。

【送金】
送金先のQRコードを読む、もしくは口座番号 or 電話番号を入力して送金。
365日24時間、数秒〜数分で着金

アプリ内Walletなどは存在せず直接銀行口座から銀行口座へ送金が可能です。

*Money Tapが使える予定の銀行は現状住信SBIネット銀行、スルガ銀行、りそな銀行の3行ですが、将来的にはコンソーシアムに参加している62行間で利用できるようになる見込みです。

Money Tapの利用イメージ

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出典:http://www.sbigroup.co.jp/news/2018/0307_11012.html

両者の違い

図を比べてわかるように、「Money Tap」は非常にシンプルです。
「Money Tap」の利点をあげると、ざっくりこんな感じです。

  1. アプリへのチャージが必要ない
  2. 自分の銀行口座から直接相手の銀行口座へ数タップで送金可能 (受け手も銀行口座への振替が必要ない)
    口座番号 or QRコード or 電話番号で送金
  3. 365日24時間、送金/受取が可能
  4. 送金から着金までわずか数秒
  5. 非常に低い手数料

使わない理由がないほど圧倒的に便利です。
これまで送金アプリは、チャージの面倒さ現金化(アプリから銀行振替)するときに手数料がかかる事、また利用する時間が銀行の営業時間に縛られるというデメリットがありました。

「Money Tap」の場合サービスを提供している主体が全国62の銀行であることが、このようにシームレスなサービスを可能にしています。

しかしなぜ「365日24時間送金/受取」、「わずか数秒で着金」、「低い手数料」が可能になったのでしょうか。

 

「Money Tap」を支えるRipple社の技術


それは、「Money Tap」に*米Ripple社の技術であるxCurrentというソリューションを利用した、「*RCクラウド2.0」を構築しているためです。

*「RCクラウド」は米Ripple社の次世代決済基盤をクラウド上に実装したプラットフォーム
*SBIホールディングスはRipple社の株主

Japan Bank Consortium and Its Ripple-Powered Payments Platform
xCurrentの説明は長くなるため割愛しますが、ざっくりいうと、「瞬時に送金情報の伝達、可視化」ができる技術です。
xCurrentでは実際にお金が動くことはありませんが、送金情報を瞬時に共有する事により、瞬時に各銀行口座の情報を反映させることが可能になっています。

 

今後の更なる展望

「Money Tap」により国内送金が非常に便利になることがわかりました。
いずれは決済にも対応していくでしょう。

また国内だけでなく、実は世界レベルでRippleのネットワークは広がっており、すでに100社以上の銀行や国際送金企業が加盟していることがわかっています。

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https://ripple.com/


2017年11月時点で、すでに AMEXが加盟しています。

ripple.com


またつい昨日(2018年9月14日)、サウジアラビアNo.2の銀行も加盟しました。
なかなかのビッグニュースです。

 
ご覧の通り、送金市場の革命は着々と国内外で起こっています。
日本ではSBIが先導して引き続き進めていくでしょう。

お金の扱いが一変する今年の秋が待ちきれませんね!